近隣トラブルの中でも最も多くの割合を占める騒音トラブル。
最近では、マンション購入代金返金の裁判が起こるなど、深刻化してしまうケースも見られます。
騒音トラブルの実例としてどの様な種類があるのか、調べてみました。
実例・体験談1:近隣のバイクによる騒音
高速道路が近い、不良のたまり場がある等の理由から、バイクの音に悩まされるトラブルがあります。特に深夜にバイクの音がすると眠れないなど被害が深刻化してしまいます。
高速道路がある程度近いためか、深夜1時から2時ごろにバイクの騒音がする。寝ようとしている時に起こされてしまうことがある。
ご近所トラブルマップ https://tonarisk.co.jp/map/
特に深夜帯の0時から2時あたりが一番暴走族のバイクの音がうるさい。国道沿いのため、尚更騒音の影響を受けている。毎日とはいかないが、一週間に3,4回ほどの周期で騒音の被害にあっている。
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隣の家の前に5人前後の不良がよく集まって騒いでいる。特に夜中なのにバイクのエンジンをかけたまま騒ぐのでかなりうるさい。
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実例・体験談2:生活騒音
生活によって発生する音で近隣トラブルになってしまうケースです。子供の騒ぎ超えや物を動かす音など、本人は悪気なく行っていることによるトラブルなので、指摘したときに「自分は何も悪いことをやっていないのに!」と深刻化しやすいのでコミュニケーションに気をつける必要があります。
自分が2019年の3月から入居している物件に翌年の2020年4月中旬に越してきた隣人の生活騒音がうるさい。まず引っ越してきた当日に朝から夜の21時頃までドンドン壁をハンマーで打ち付けたような音や金属製の重量物を落としたような音、壁から何かが落ちたような音などが響いて常にビクッとさせられ落ち着かなかった。その翌日も同様の調子で、3日目からはシンプルに重量物を落とした音や堅いものを壁にぶつける音が朝から夜まで響き、この部屋に居たくないと思うほどひどかった。管理会社に連絡しても全く効果がなく、配慮の無さに呆れた。
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とにかく生活音がうるさい。ワザとじゃないかと思う時もあるぐらい。ドアをスライドさせて打ちつける音がすごくうるさいです。
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朝7時ごろから夜は21時ごろまで、上の階に住んでいるご家族の生活音(主に足音)が響きます。幼稚園と小学生の男の子がいるのでまるで怪獣が走り回っているようです。仕方ないのですが、やはりどうしても気になります。窓を開けていると親の怒鳴り声が聞こえてくることも多々あり、かなり騒がしいです。
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夜の時間帯や休日に多いが、椅子を引きずる音やテーブルを移動させる音が気になる。 何回もあるわけじゃないが、ズズズと響くので止めるかラグやカーペットを敷くなど、対策して欲しい。
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実例・体験談3:趣味による騒音(楽器演奏・ゲームなど)
楽器演奏・ゲームなど趣味による騒音です。楽器禁止のルールを破る方などもいます。気をつけてもらっても、一度気になり始めると小さな音でもすぐ気になってしまうので、解決が難しいトラブルの1つです。
楽器演奏は禁止されているのに、しばしば隣室からギターの音がうるさく、数人で廊下で集まって騒いでいる声もうるさい。掃除は当番制なのに、同フロアの住人が掃除当番を無視し全く掃除をせず、掃除をしていない回数を掲示板で報告しても何度も消されてしまう、また理由を適当につけて言い逃れするため、処分が下されていない。
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現在、賃貸に住んでいます。真上の部屋が夜中の騒音がうるさい。また、ベースやギターの音が聞こえ、とても迷惑している。この物件は楽器類禁止なので、ルールをきちんと守ってほしい。
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大学生の人で毎晩、夜遅くまで友達と思われる人とオンラインゲームをやっている。ゲーム自体の音だけならまだしも「ギャーギャー」騒いでいてまともに寝付くことが出来ない。管理会社の人に相談したのち注意してもらったものの改善されない。
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実例・体験談4:工事現場の騒音
工事現場が近くにあるなどで騒音に悩まされるケースです。近年はリモートワークも増えたため、自宅の近くで工事が始まった時のダメージが上がっています。
朝〜夜の18:00位まで、通りで作業している工事現場や、工場の騒音が気になります。平日は毎日音が聞こえるので、リモートワークの邪魔になり困っています。特に工場からは頻繁にトラックが出てくるので、車両の通る音がうるさいです。土日や祝日は作業されていないので音はありません。
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来年の2月まで現在住んでいる場所の目の前で深夜,早朝にも関わらず工事を行っている。非常にストレスである。
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自宅目の前の大きい駐車場に、地上42階建てのビルの建設が始まり、工事音がうるさい。また、開始当初は朝早くから工事現場のラジオ体操と朝礼の音がスピーカーから流れて非常にうるさかった。恐らく途中で苦情が入ったのか、スピーカーの位置が変わり、また開始時間も少し遅くなった。
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地域一帯で古い建物が新しい建物に入れ替わっているため、解体工事や建設工事の音がうるさい。
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騒音による近隣トラブルが起こったら?相談窓口はある?警察・市役所など、無料相談できる場所をご紹介!
近隣トラブルを解決する場合、いきなり本人に直接クレームを伝える前に、相談窓口を頼りましょう。
騒音の発生源を特定したつもりでも、間違っていることがあったり、コミュニケーションのとり方を間違え、不要なトラブルになることがあるからです。
例えば集合住宅の場合は、隣の騒音だと思ったら、実は設備の不具合(水道管のウォーターハンマー現象など)である場合もあります。その場合にいきなり強くコミュニケーションを取ってしまうと、相手もムキになってしまい、解決が遠のいてしまいます。
話し合いを行う際も、第三者を交えて話し合うようにすることで、感情的な言い合いを避けられ、円満に解決できる確率が高まります。
近隣トラブルの相談窓口は、一般的には下記の6種類存在します
1.自治会・マンション管理組合・不動産管理会社
まずは、自分が住んでいる場所に応じた地域コミュニティ・管理組合に相談し、張り紙・郵便物・回覧板等を通じて間接的に注意喚起を行ってもらいましょう。
戸建ての場合は町内会などの自治会に相談
戸建てにお住まいの場合は、まずは地域の自治会や町内会に相談しましょう。町内会では回覧物という形で注意喚起を行えますし、自治会長・役職者を通じて直接注意してもらえる可能性があるため、角が立たない形で解決できうる手段です。
特に、ゴミ出しや駐車問題など自分以外にも困っている人がいる場合は、積極的に動いてもらえます。
分譲マンションの場合は管理組合に相談
分譲マンションにお住まいの場合は、管理組合に相談しましょう。こちらも町内会同様、張り紙・投函物等でそれとなく注意喚起することができます。
ゴミ出しや共用部分の利用方法など、 自分以外にも困っている人がいる場合は、積極的に動いてもらえます。
賃貸の場合は不動産管理会社に相談
賃貸にお住まいの場合は、不動産管理会社に相談しましょう。自治会・管理組合同様に、共用部分に張り紙を掲示してもらうことができますし、トラブルが発生している確固たる原因がつかめた場合は、強制退去を迫ってもらうこともできます。
どこまで強くコミュニケーションをとってもらえるかは管理会社の方針によっても異なるのですが、まずは相談してみると良いでしょう。
2.警察(近隣トラブル相談ダイヤルあり)
自治会・マンション管理組合・不動産管理会社に連絡しても動いてくれない場合や解決にはつながらなかった場合は警察に相談しましょう。
事件性が薄い場合は 警察相談専用電話ダイヤル(#9110) に相談を
警察は、事件性がないと動いてもらえないイメージがありますが、近隣トラブルの相談ができる警察相談専用電話ダイヤル(#9110)があります。こちらは、事件性が薄くとも気軽に相談に乗ってもらえ、アドバイスがもらえます。
相談業務を専門に担当する「警察安全相談員」などの職員(警察官、元警察官等)が、相談者のプライバシーの保護や心情・境遇などに配慮しながら相談に対応します。相談者や相談内容が多岐にわたるため、お伺いする内容によっては、例えば、性犯罪被害者あるいは少年を対象とした警察に設置された別の専用相談窓口(※参考)を紹介するほか、他の機関において対処することがふさわしいものについては、法テラス・消費生活センター、児童相談所や女性相談所などの専門の機関への引き継ぎや紹介をしています。
出典:政府広報オンライン https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201309/3.html#section2
また、寄せられた相談に対しては、相談内容に応じて関係する部署が連携して対応し、指導、助言、相手方への警告、検挙等、相談者の不安等を解消するために必要な措置を講じています。
※参考:警察内の主な専門相談窓口
各都道府県警察本部・警察署によっては、「#9110」の相談専用電話のほか、「少年相談窓口」や「性犯罪」「犯罪被害者相談」「サイバー犯罪相談」など、内容に応じて専門の担当者が対応する相談窓口も設置されています(各都道府県警察、警察署によって異なる)。場合によっては匿名も可能です。
事件性が高い場合は被害届を提出し、パトロールしてもらいましょう
嫌がらせなど事件性が高い場合は、被害届を提出しましょう。
パトロールに巡回してもらえ、現行犯で捕まえてもらえたケースもあります。
3.市役所生活課・環境担当課
役所の生活課では、隣人トラブルを含む生活上の問題について相談できます。騒音・ゴミ出し・駐車問題などは行政によって解決できる可能性があるため、相談すると良いでしょう。
人間関係の問題については、助言のみになることが多く、直接解決してもらえる可能性が薄いため、他の窓口に頼りましょう。
事業活動(工場・飲食店・工事現場など)に伴うトラブル(騒音・異臭等)の場合、役所の環境担当課・保健所に相談してください。悪臭防止法や廃棄物の処理・清掃に関する法律に基づき行政指導を行うことができます。
4.国民生活センターの裁判外紛争解決手続(ADR)
上記の窓口に相談しても改善されない場合は、 国民生活センターの裁判外紛争解決手続(ADR) を頼りましょう。
「裁判外紛争解決手続(ADR)」とは
裁判によることもなく、法的なトラブルを解決する方法、手段など一般を総称する言葉です。例えば、仲裁、調停、あっせんなど、様々なものがあります。裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律では、「訴訟手続によらずに民事上の紛争の解決をしようとする当事者のため、公正な第三者が関与して、その解決を図る手続」というものとしています。
※ 英語では、「Alternative Dispute Resolution」(「裁判に代替する紛争解決手段」)といい、我が国でも、頭文字をとって「ADR(エー・ディー・アール)」と呼ばれることがあります。
※ 「仲裁」は、当事者の合意(仲裁合意)に基づいて、仲裁人で構成される仲裁廷が実案の内容を調べた上で判断(仲裁判断)を示し、当事者がこれに従うべきこととなる手段です。
「調停」、「あっせん」とは、当事者の間を調停人、あっせん人が中立的な第三者として仲介し、トラブルの解決についての合意ができるように、話し合いや交渉を促進したり、利害を調整したりする手続です。
出典:法務省 https://www.moj.go.jp/KANBOU/ADR/tetsuzuki.html
ADRでは、政府が認定した機関を使って解決手続きを行うことができます。下記サイトよりトラブルに応じた解決機関を見つけ、相談しましょう
5.弁護士
上記の手段を使っても解決できない場合は、弁護士を頼ってみましょう。有料ですが相談に乗ってもらえますし、証拠集めから法的手続きまで一任することが可能です。
十分な証拠が集まった場合は、内容証明を送ったり、管理会社を通じて強制退去の勧告を行ってもらうこともできますし、起訴して損害賠償を請求することも可能です。
一方で、証拠が集まらなかった場合は法的手続きが取れないため、費用だけ払って結局何も解決されないリスクもあります。
6.近隣トラブル解決サービス(近隣トラブル解決センター)
弁護士以外の有償サービスとして、民間の近隣トラブル解決サービスを頼る方法もあります。
弊社でも、近隣トラブル解決サービスを運営しています。費用はかかりますが、どうしても解決できない場合は一度ご相談ください
近隣トラブルを避けるには?購入前の下調べが重要!
先ほどのデータから、起こってしまった近隣トラブルの半数以上は解決できないことがわかりました。では、どうやって近隣トラブルからを守ったらいいでしょうか?
弊社では、近隣トラブルを予防するために「近隣調査のトナリスク」というサービスを行っています。
近隣トラブルが起こりそうな土地かどうかを購入前に下調べすることで、近隣トラブルが起こる確率を下げられると考え、サービスを提供しています。
ご興味がある方は、一度ご検討ください!
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